話しを聞いて欲しい、自分のことを分かって欲しい。これは、すべての人の願いです。
でも、これを相手にだけ依存すると、なぜ聞いてくれないんだ、なぜ分かってくれないんだと、
自分のことを棚に上げて相手に腹が立ってきたりします。
人は自分の思いに、相手を分からせようとするのです。
でも人は、所詮、他人を分かることの出来ない存在なのです。
だからといって捨て鉢になることもなく、もう少し自分と向き合うことも大切です。
なぜ今、こう感じているのか。なぜ今、聞いて欲しいのか。
なぜ今、こういう言動をとっているのか。
些細なことで人はパニクるものですが、原因が分かってくると、自分でも落ち着きを取り戻し、楽になります。
自分で自分を受け入れてゆくのです。
でも聞く側は、同じ体験をしている訳ではないのだから分かる訳ないのだし、
万が一同じ体験をしたとしても受け止め方は皆違うので、完全に同じ思いになることは出来ない。
ただ、相手の立場になって、共感するということで、話しを聞いてあげることが出来るのです。
そういう共感してくれる人が見つかったら、その人は、本当に話せる人だということになりますし、
その体験をした人は後に、他の人の為に、本当に話せる人だと言われるようになってゆくのです。
すべて、思いやる、愛する思いから出てくる技ですけれど。